特別保存刀剣 

粟田口近江守忠綱 刀

No.885101

粟田口近江守忠綱(二代) 亀甲唐草繋文刻鞘太刀拵付 内外重要候補 互の目丁子傑作 二尺四寸二分
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銘表 粟田口近江守忠綱
登録証 埼玉県 昭和 27 年 10 月 17 日
寸法 刃長 73.3 cm (二尺四寸二分)・ 1.8 cm ・ 3.3 cm ・ 2.2 cm ・ 3.2 cm ・ 21.0 cm
0.75 cm ・ 0.75 cm ・ 0.50 cm
775 g
摂津 時代 江戸時代前期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、中鋒やや延びる。
小板目肌つみ、板目・杢目肌交じり、地沸厚くつき、地景よく入り、鉄明るく冴える。
刃文 直ぐ調に焼き出し、互の目乱れに、丁子交じり、足太くよく入り、小沸深くよくつき、金筋長く頻りにかかり、匂口明るく冴える。
帽子 直ぐに小丸、深く返る。
彫物 表腰に三鈷剣に梵字、先に棒樋丸止、添樋、裏腰爪に二筋樋、梵字に先棒樋丸止、添樋を彫る。
茎は生ぶ、先刃上り栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。
ハバキ ハバキは銀着一重。

亀甲唐草繋紋散腰石目地朱塗印籠刻鞘太刀拵[江戸時代]

日本美術刀剣保存協会 特別保存刀装具

法量 長さ113.7cm 反り5.1cm

総金具 赤銅魚子地

目貫 赤銅高彫鳩丸図

鐔 鉄地素文 多切羽 四分一鳩図高彫。

説明

二代忠綱は、名を浅井万太夫といい、初代近江守忠綱の子で、初銘を忠国という。現存する年紀作は寛文十二年から享保十二年の55年間に渡る。延宝頃に二代目を継ぎ近江守を受領、元禄二年頃から一竿子と号した。助広・真改と共に大阪の三英傑と賞されて誉れ高い。作風は、その初期においては、初代同様の焼頭が揃った足の長い丁子乱れが多く、後には、互の目乱れや涛瀾風の乱れ、直刃・浅いのたれなどを焼いている。竜・倶利伽羅・梅倶利伽羅・三鈷剣などの彫物の名手としても知られている。この刀は、小板目肌に地沸厚く付き、地景よく入る美しい地鉄に、互の目乱れに、丁子交じり、足太くよく入り、華やかに乱れ、小沸深くよく付き、金筋長く頻りに入るなど働き豊かで、地刃明るく冴える傑作である。三鈷剣に梵字の彫も見事な出来である。付帯する時代の太刀拵は、亀甲唐草繋文の刻鞘に鳩図一作で作られた赤銅の金具が付く見事なもので、割れや傷も無く保存状態が頗る良い。内外とも重要候補の名品である。

粟田口近江守忠 刀 内外特別保存
粟田口近江守忠 刀 内外特別保存
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