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第11回重要刀剣第11回重要刀剣
雲重 刀 雲重 刀
No.174358雲重 乱れ映り立ち足葉頻りに入り二十刃金筋砂流し頻りに掛る 身幅3.4cm鋒延びる豪壮最高傑作 二尺四寸二分雲重 乱れ映り立ち足葉頻りに入り二十刃金筋砂流し頻りに掛る 身幅3.4cm鋒延びる豪壮最高傑作 二尺四寸二分
- 極めKiwame
- 雲重雲重
- 登録証Registration
- 神奈川県 Kanagawa 昭和26年3月14日 3/14/26(Showa)
- 時代Period
- 南北朝時代 貞治頃南北朝時代 貞治頃
- 法量Size
-
刃長 73.2cm (二尺四寸二分) 反り 1.6cm
元幅 3.4cm 先幅 2.6cm 元重 0.46cm 鎬厚 0.83cm 先重 0.55cm 鋒長 4.6cm 茎長 21.9cm 重量 857gHachou 73.2cm (二尺四寸二分) Sori 1.6cm
Moto-Haba 3.4cm Saki-Haba 2.6cm Moto-Kasane 0.46cm Shinogi-Thikess 0.83cm Saki-Kasane 0.55cm Kissaki-Chou 4.6cm Nakago-Chou 21.9cm Weight 857g - 国Country
- 備前備前
- 姿Shape
- 鎬造、庵棟、身幅広く、鎬高く、先幅広く、大鋒。鎬造、庵棟、身幅広く、鎬高く、先幅広く、大鋒。
- 鍛Kitae
- 板目肌に、杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、乱れ映り鮮やかにたつ。板目肌に、杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、乱れ映り鮮やかにたつ。
- 刃文Hamon
- 直刃調に、のたれて、丁子刃・小乱れ交じり、食い違い刃・二十刃掛り、足・葉頻りに入り、小沸つき、金筋掛り、匂口明るい。直刃調に、のたれて、丁子刃・小乱れ交じり、食い違い刃・二十刃掛り、足・葉頻りに入り、小沸つき、金筋掛り、匂口明るい。
- 帽子Boushi
- のたれ込んで小丸。のたれ込んで小丸。
- 茎Nakago
- 大磨上、先切、鑢目勝手下、目釘孔一。大磨上、先切、鑢目勝手下、目釘孔一。
- ハバキHabaki
- 金着二重。金着二重。
- 彫物Carving
- 表裏に棒樋を掻き流す。表裏に棒樋を掻き流す。
- 説明Drscription
- 鎌倉時代末期から南北朝期に渡って、山城から移ったとも云われているが、備前宇甘荘に長船派とは相違する作風を示す雲生・雲次・雲重などの刀工が現れ、その銘に皆、「雲」の字を冠することから、この一派を雲類、また在住した場所から宇甘派とも呼んでいる。雲重は、雲次の子と伝え、文和・延文・貞治等の年紀を有する作が現存しており、その活躍年代は明瞭である。雲類の作は当時の備前物の中でも個性が強く、備前気質に山城の来派や、備中の青江派の趣きが加味されたものや、大和気質を混在させたものなどがある。この刀は、身幅広く3.4cm、鎬高く、刃肉つき大鋒となる豪壮な姿を呈し、地沸が微塵に厚くつき、乱れ映り鮮やかに立つ地鉄に、直刃調に、小丁子・小乱れ交じり、食い違い刃・二十刃頻りに掛り、足・葉頻りに掛るな小沸よくつき、金筋・砂流し頻りに掛るなど見どころが多く、頗る健全な最高傑作である。伝来は青江となる傑作である。鎌倉時代末期から南北朝期に渡って、山城から移ったとも云われているが、備前宇甘荘に長船派とは相違する作風を示す雲生・雲次・雲重などの刀工が現れ、その銘に皆、「雲」の字を冠することから、この一派を雲類、また在住した場所から宇甘派とも呼んでいる。雲重は、雲次の子と伝え、文和・延文・貞治等の年紀を有する作が現存しており、その活躍年代は明瞭である。雲類の作は当時の備前物の中でも個性が強く、備前気質に山城の来派や、備中の青江派の趣きが加味されたものや、大和気質を混在させたものなどがある。この刀は、身幅広く3.4cm、鎬高く、刃肉つき大鋒となる豪壮な姿を呈し、地沸が微塵に厚くつき、乱れ映り鮮やかに立つ地鉄に、直刃調に、小丁子・小乱れ交じり、食い違い刃・二十刃頻りに掛り、足・葉頻りに掛るな小沸よくつき、金筋・砂流し頻りに掛るなど見どころが多く、頗る健全な最高傑作である。伝来は青江となる傑作である。
