
第55回重要刀剣 第55回重要刀剣
来国俊 刀 来国俊 刀
No.893683金粉銘 来国俊 特重候補 精良な地鉄に映り立ち金筋頻りに掛り小足葉頻りに入り匂口明るく冴える屈指の名品 二尺七寸六分金粉銘 来国俊 特重候補 精良な地鉄に映り立ち金筋長く頻りに掛り小足葉頻りに入り匂口明るく冴える屈指の名品 二尺七寸六分
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- 銘表Mei-Omote
- 金粉銘 来国俊金粉銘 来国俊
- 裏銘Ura-mei
- 金粉銘 本阿 花押(光遜)金粉銘 本阿 花押(光遜)
- 極めKiwame
- 来国俊来国俊
- 登録証Registration
- 東京都 Tokyo 昭和26年3月31日 3/31/26(Showa)
- 時代Period
- 正安頃正安頃
- 法量Size
-
刃長 83.7cm (二尺七寸六分) 反り 2.2cm
元幅 3.37cm 先幅 2.25cm 元重 0.61cm 鎬厚 0.77cm 先重 0.55cm 鋒長 3.35cm 茎長 21.4cm 重量 858gHachou 83.7cm (二尺七寸六分) Sori 2.2cm
Moto-Haba 3.37cm Saki-Haba 2.25cm Moto-Kasane 0.61cm Shinogi-Thikess 0.77cm Saki-Kasane 0.55cm Kissaki-Chou 3.35cm Nakago-Chou 21.4cm Weight 858g - 国Country
- 山城山城
- 姿Shape
- 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、中鋒詰まる。鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、中鋒詰まる。
- 鍛Kitae
- 小板目肌よく錬れてつみ、地沸微塵につき、柔らかく明るい乱れ映りが立ち、鉄明るく冴える。小板目肌よく錬れてつみ、地沸微塵につき、柔らかく明るい乱れ映りが立ち、鉄明るく冴える。
- 刃文Hamon
- 直刃調に、小互の目交じり、小足・葉頻りに入り、湯走り掛り、小沸深くつき、金筋長く頻りに掛り、匂口明るく冴える。直刃調に、小互の目交じり、小足・葉頻りに入り、湯走り掛り、小沸深くつき、金筋長く頻りに掛り、匂口明るく冴える。
- 帽子Boushi
- 小さく乱れ込んで金筋掛り、表小丸、裏焼き詰めごころ。小さく乱れ込んで金筋掛り、表小丸、裏焼き詰めごころ。
- 茎Nakago
- 大磨上、切、鑢目勝手下り、目釘孔四。大磨上、切、鑢目勝手下り、目釘孔四。
- ハバキHabaki
- 金着二重。金着二重。
- 彫物Carving
- 表裏に棒樋を掻き通す。表裏に棒樋を掻き通す。
- 説明Drscription
- 来国俊は、仁治元年(1240年)生まれ、来国行の子で、年紀作は鎌倉中期弘安から鎌倉後期の元亨に渡っており、九十余歳で没したと伝える。その前期二字国俊銘は豪壮な姿態に華麗な丁子乱れを焼き、後期来国俊銘は細身の体配に、上品な直刃調の刃文を焼くものが多い。来派は、国行を始祖とする一派で、鎌倉後期頃には粟田口派に交代するように、山城を代表する刀工群となった。また、来一門は、国行を始めとして、来国俊、来国光、来国次と一門の直系がいずれも最上作となっている。この刀は、磨上げて尚二尺七寸六分の長さに、身幅3.4cm近くあり、輪反り深くつき、猪首風に鋒詰まった堂々たる体配を呈する太刀で、小板目肌がよく錬れ、地沸微塵につき、地景細かく頻りに入り、柔らかい乱れ映りが明るく立ち、精良で美しい地鉄に、直刃調に、小互の目交じり、小足・葉頻りに入り、小沸深くよくつき、金筋長く頻りに掛るなど刃中よく働き、匂口明るく冴える屈指の出来の名品である。来国俊は、仁治元年(1240年)生まれ、来国行の子で、年紀作は鎌倉中期弘安から鎌倉後期の元亨に渡っており、九十余歳で没したと伝える。その前期二字国俊銘は豪壮な姿態に華麗な丁子乱れを焼き、後期来国俊銘は細身の体配に、上品な直刃調の刃文を焼くものが多い。来派は、国行を始祖とする一派で、鎌倉後期頃には粟田口派に交代するように、山城を代表する刀工群となった。また、来一門は、国行を始めとして、来国俊、来国光、来国次と一門の直系がいずれも最上作となっている。この刀は、磨上げて尚二尺七寸六分の長さに、身幅3.4cm近くあり、輪反り深くつき、猪首風に鋒詰まった堂々たる体配を呈する太刀で、小板目肌がよく錬れ、地沸微塵につき、地景細かく頻りに入り、柔らかい乱れ映りが明るく立ち、精良で美しい地鉄に、直刃調に、小互の目交じり、小足・葉頻りに入り、小沸深くよくつき、金筋長く頻りに掛るなど刃中よく働き、匂口明るく冴える屈指の出来の名品である。
