
第10回重要刀剣第10回重要刀剣
定利 太刀 定利 太刀
No.232837太刀 定利 鎌倉前期綾小路 生茎の優美な太刀姿に金筋砂流し頻りに掛り匂口明るく冴える傑作 二尺四寸太刀 定利 鎌倉前期綾小路 生茎の優美な太刀姿に金筋砂流し頻りに掛り匂口明るく冴える傑作 二尺四寸
- 極めKiwame
- 定利定利
- 登録証Registration
- 東京都 Tokyo 昭和27年7月21日 7/21/27(Showa)
- 時代Period
- 鎌倉前期鎌倉前期
- 法量Size
-
刃長 72.6cm (二尺四寸) 反り 2.3cm
元幅 2.95cm 先幅 1.8cm 元重 0.65cm 鎬厚 0.68cm 先重 0.45cm 鋒長 2.6cm 茎長 18.7cm 重量 696gHachou 72.6cm (二尺四寸) Sori 2.3cm
Moto-Haba 2.95cm Saki-Haba 1.8cm Moto-Kasane 0.65cm Shinogi-Thikess 0.68cm Saki-Kasane 0.45cm Kissaki-Chou 2.6cm Nakago-Chou 18.7cm Weight 696g - 国Country
- 山城山城
- 姿Shape
- 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、腰反り・踏ん張りつき、先細く、小鋒。鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、腰反り・踏ん張りつき、先細く、小鋒。
- 鍛Kitae
- 板目肌に、杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景よく入り、淡く映り立つ。板目肌に、杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景よく入り、淡く映り立つ。
- 刃文Hamon
- 直刃調に、小乱れ交じり、ほつれ・打ちのけ・食い違い・飛び焼きなど頻りに掛り、小足・葉よく入り、小沸よくつき、金筋・砂流し幾重にも頻りにかかり、匂口明るく冴える。直刃調に、小乱れ交じり、ほつれ・打ちのけ・食い違い・飛び焼きなど頻りに掛り、小足・葉よく入り、小沸よくつき、金筋・砂流し幾重にも頻りにかかり、匂口明るく冴える。
- 帽子Boushi
- のたれ込んで小丸、先掃きかける。のたれ込んで小丸、先掃きかける。
- 茎Nakago
- 生ぶ、先切、鑢目切、目釘孔二。生ぶ、先切、鑢目切、目釘孔二。
- ハバキHabaki
- 金着二重。金着二重。
- 説明Drscription
- 綾小路派は、鎌倉初期に活躍した一派で、一派の祖である定利が代表工として挙げられ、他に定吉、定則、定業、末行などがいる。綾小路派の特色としては、如何にも山城伝らしい優美な太刀姿や精緻な地鉄などが挙げられるが、同じ山城の粟田口派や来派よりも時代を遡る作風を呈し、従来、来派の祖国行と同時代とされてきたが、近年三条派や五条派に近い流派という見方が主流となっている。この太刀は、茎は仕立て直されているが、刃区は生ぶで、反り深く、腰反り踏ん張りつき、先伏せごころ、小鋒となる優美な平安末期から鎌倉初期の太刀姿を呈し、直刃調に小乱れ交じり、打ちのけ・食い違い・飛び焼きなど頻りに掛り、金筋・砂流し幾重にも頻りに掛るなど刃中の働き盛んで、匂口明るく冴える傑作である。本阿弥琳雅鞘書。綾小路派は、鎌倉初期に活躍した一派で、一派の祖である定利が代表工として挙げられ、他に定吉、定則、定業、末行などがいる。綾小路派の特色としては、如何にも山城伝らしい優美な太刀姿や精緻な地鉄などが挙げられるが、同じ山城の粟田口派や来派よりも時代を遡る作風を呈し、従来、来派の祖国行と同時代とされてきたが、近年三条派や五条派に近い流派という見方が主流となっている。この太刀は、茎は仕立て直されているが、刃区は生ぶで、反り深く、腰反り踏ん張りつき、先伏せごころ、小鋒となる優美な平安末期から鎌倉初期の太刀姿を呈し、直刃調に小乱れ交じり、打ちのけ・食い違い・飛び焼きなど頻りに掛り、金筋・砂流し幾重にも頻りに掛るなど刃中の働き盛んで、匂口明るく冴える傑作である。本阿弥琳雅鞘書。
