特別保存刀剣

宝寿 太刀

No.012123

平安末期元暦頃 約900年前

宝寿 舞草鍛治 生ぶ茎太刀 平安末期元暦頃 光遜鞘書 足葉頻りに入り金筋頻りに掛り匂口明るい傑作 二尺五寸八分
極め 宝寿
登録証 大阪府 昭和 40 年 4 月 6 日
寸法 刃長 78.1 cm ( 二尺五寸八分)・ 2.3 cm ・ 3.1 cm ・ 2.0 cm ・ 3.5 cm ・ 24.1 cm
0.65 cm ・ 0.77 cm ・ 0.56 cm
910 g
陸奥 時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、腰反り踏ん張り付き、中鋒。
板目肌に、杢目交じり、地沸微塵につき、地景入り、映り立つ。
刃文 直刃調に、小互の目・小乱れ交じり、湯走り・飛び焼き掛かり、小足・葉頻りに入り、小沸深くつき、金筋頻りに掛り、匂口明るく冴える。
帽子 のたれ込んで小丸、先掃き掛る。
生ぶ、先栗尻、鑢目切、目釘孔二。
ハバキ 木(柄一体)
説明

舞草(もぐさ)鍛冶は、平安中期に陸奥で起こった反乱討伐の前九年の役、五三年の役の後より、寛治元年(1087年)頃から奥州藤原氏の繁栄の元で、平泉で名工を輩出しており、古備前正恒の父も舞草鍛冶であったとという。舞草鍛冶には、在銘作が非常に少なく、在銘作が現存しているのは宝寿のみとなる。宝寿は、舞草鍛冶の代表工で、平安末期に源義経を育てた藤原秀衡の頃から鎌倉時代にかけて平泉で活躍した。この刀は、生ぶ茎の作刀時の姿を留めた希少なもので、78cmを超える長さに、身幅3.1cmあり、反り深く、腰反り・踏ん張り付く豪壮な太刀姿で、常と違い詰んだ板目肌に杢目交じる美しい地鉄に、直刃調に、小乱れ・小互の目交じり、小足・葉頻りに入り、小沸深くつき、金筋頻りに掛り、匂口明るい古備前のような出来の傑作である。

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