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信国 刀

No.047992

刀 初代信国 所載刀 飛騨戦国大名姉小路秀綱切付銘 華やかに乱れ冴え渡る傑作 二尺三寸四分
ご成約
銘表 白山妙理二筒信国於飛州松倉城是上
銘裏 時天正十三年正月十一日秀綱 花押
登録証 福岡県 昭和 48 年 3 月 28 日
寸法 刃長 70.8 cm (二尺三寸四分)・ 2.6 cm ・ 3.1 cm ・ 1.9 cm ・ 3.1 cm ・ 19.5 cm
0.60 cm ・ 0.63 cm ・ 0.37 cm
703 g
山城 時代 南北朝時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く腰反りつき、中鋒やや延びる。
板目肌に、杢目交じり、刃寄り棟寄り柾がかり、地沸微塵につき、鉄冴える。
刃文 互の目乱れに、丁子刃・小互の目交じり、湯走り・飛焼きかかり、足・葉よく入り、小沸深くつき、金筋・砂流し細かく掛かり、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 直ぐに小丸。
大磨上、先切、鑢目勝手下り、目釘孔三。
ハバキ 金着二重。
説明

初代信国は了戒の孫で、貞宗の門に学ぶと伝え、延文から貞治の年紀作が現存する信国派の祖で、長谷部派と共に南北朝時代を代表する山城鍛治である。信国派は、室町初期にかけて大いに繁栄した。この刀は、反り深く、鋒延びごころの南北朝時代の姿で、杢目交じりの板目肌に、刃寄り棟寄り柾がかる地鉄に、華やかな互の目を焼き、湯走り・飛び焼きかかり、金筋砂流し細かくかかり、匂深く、匂口明るく冴え、出来がよく覇気溢れる名品である。本刀は、戦国大名姉小路秀綱が天正十三年に居城松倉城に於いて、信国の太刀を擦上げたことが銘文にある。秀綱は同年に秀吉方に滅ぼされてしまうが、白山権現の信仰と二筒(二胴)の切れ味を示し、信国を磨上げて敵に立ち向かう心構えが感じられる。姉小路氏は、飛騨の国司を務めた名家で、秀綱の祖父三木良頼がその名跡を乗っ取り、子の頼綱の代で飛騨国を平定したが、それも秀綱の代で夢と消えてしまった。

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