特別保存刀剣 

源兵衛尉祐定 刀

No.123271

源兵衛尉 備前国住長船祐定作 永禄十年二月吉日 足葉よく入り地刃冴える傑作 二尺三寸九分
銘表 備前国住長船祐定作
銘裏 永禄十年二月吉日
登録証 福岡県 昭和 32 年 12 月 13 日
寸法 刃長 72.3 cm (二尺三寸九分)・ 2.6 cm ・ 3.2 cm ・ 2.1 cm ・ 3.8 cm ・ 21.4 cm
0.45 cm ・ 0.76 cm ・ 0.52 cm
841 g
備前 時代 室町後期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、先幅広く、重ね厚く、反り深く、中鋒延びる。
杢目肌、地沸微塵に厚くつき、地景よく入り、映り淡く立つ。
刃文 直刃調に、小互の目交じり、ほつれ・食い違い・湯走り・二十刃・飛び焼き掛かり、足・葉よく入り、小沸よくつき、細かく金筋・砂流し掛かり、匂口明るく冴える。
帽子 乱れ込んで小丸、先掃きかける。
生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下り、目釘孔一。
ハバキ 金色絵二重。
説明

長船祐定は、南北朝末期の明徳二年(1391年)に祐定銘の最初の作刀が見られ、その後末備前と呼ばれる室町後期の長船鍛冶の中で最も繁栄した一家で、彦兵衛尉、与三左衛門尉、源兵衛尉などが上手である。源兵衛尉祐定は、末備前一の名工与三左衛門尉祐定の子で、祖父彦兵衛尉と並ぶ名工である。天文から天正にかけて作刀が見られる。この刀は、俗名はないが銘振り作域から源兵衛尉と思われる作で、永禄10年の年紀が入る。二尺三寸九分の長さに、身幅広く3.2cmあり、反り深く、中鋒延びる精悍な姿を呈し、杢目肌肌立ち、地景がよく入る地鉄に、直刃調に、小互の目交り、ほつれ・食い違い・湯走り・二十刃・飛び焼き掛かるなど変化に富み、足・葉よく入り、小沸よくつき、細かく金筋・砂流し掛かり、匂口明るく冴える傑作である。永禄十年の出来事:真田幸村・伊達政宗生まれる。織田信長が稲葉山城の戦いで勝利し美濃を平定する。

 源兵衛尉祐定 刀 特別保存刀剣
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