重要刀剣

在銘近景 太刀

No.169403

在銘太刀 備前国長船住近景 特重候補 長光門 乱れ映り鮮やかに立ち丁子乱れに金筋頻りに掛る傑作 ニ尺三寸五分
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銘表 備前国長船住近景
登録証 重要刀剣  昭和 62 年 9 月 25 日
寸法 刃長 71.3 cm (ニ尺三寸五分)・ 1.8 cm ・ 3.0 cm ・ 2.1 cm ・ 3.6 cm ・ 17.6 cm
0.63 cm ・ 0.70 cm ・ 0.47 cm
743 g
備前 時代 鎌倉時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、腰反り付き、中鋒延びごころ。鍛は、板目肌つみ、杢目肌交じり、地沸微塵につき、乱れ映り立つ。
板目肌つみ、杢目肌交じり、地沸微塵につき、乱れ映り立つ。
刃文 直刃調に、浅くのたれて、小丁子・小互の目交じり、湯走り・飛び焼き頻りに掛り、足・葉よく入り、匂出来、沸よく付き、金筋・砂流し頻りに掛り、匂口明るく冴える。
帽子 金筋掛り、のたれ込んで小丸。
磨上、先切、鑢目勝手下り、目釘孔一。
ハバキ 金着一重。
説明

近景は、長光門で、景光とほぼ時期を同じくし、景光の弟弟子と思われ、鎌倉末期嘉元頃から南北朝初期の康永頃にかけて作刀が見られる。太刀4口が重要文化財、太刀・刀4口が重要美術品に指定されている。作風は、景光に近似するが、沸の強いものが見られる。この刀は、銘も鮮明の残る『備前国長船住近景』在銘の太刀である。身幅広く、反り深く、腰反りつき、鋒延びごころの鎌倉末期の姿で、つんだ板目肌に、杢目肌交じり、地沸微塵につき、乱れ映り鮮やかに立つ地鉄に、小丁子・小互の目交じり、湯走り・飛び焼き掛り、足・葉頻りに入り、刃沸強くつき、金筋・砂流し頻りに掛るなど刃中の働き盛んで、覇気溢れる頗る健全な傑作である。

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