特別保存刀剣 

越後守藤原国儔 刀

No.248422

江戸初期 元和頃

刀 越後守藤原国儔 寤寐之友 匂深く地刃冴え渡る会心作 二尺三寸五分
銘表 越後守藤原国儔
銘裏 寤寐之友
登録証 山形県 昭和 26 年 10 月 17 日
寸法 刃長 71.3 cm (二尺三寸五分)・ 1.3 cm ・ 3.1 cm ・ 2.1 cm ・ 3.4 cm ・ 21.9 cm
0.62 cm ・ 0.70 cm ・ 0.49 cm
700 g
山城 時代 江戸時代初期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り尋常、中鋒。
小板目肌つみ、板目肌交じり、地沸厚くつき、地景細かく頻りに入り、鉄明るく冴える。
刃文 のたれに、互の目・頭の丸い互の目・角ばった刃など交じり、足太く入り、湯走り・飛び焼きかかり、沸よくつき、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 焼き深く、直ぐに小丸。
彫物 表裏に棒樋を丸止。
産ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔二内一埋。
ハバキ 金着一重。

なし

説明

国儔は、堀川国広の甥で、国広と同じ日向国飫肥に生まれ、国広の門人となり、山城堀川に住した。同門の大阪鍛治の祖となった初代国貞・初代国助は直接的指導は国儔が行ったと云われる。国広との合作刀が重要文化財に、一振が重要美術品に指定されている。この刀は、身幅広く、元先の幅差つく寛文新刀の姿に、小板目肌に、杢目交じり、地沸厚くつき、地景細かく入り、明るく冴える地鉄は、さすがに大坂新刀屈指の美しさである。小のたれに、互の目・丁子刃交じり、足・葉よく入り、小沸深くつき、金筋・沸筋・砂流しかかり、匂深く、匂口明るく冴え、刃中もよく沸えて華やかとなる、地刃共に頗る健全で冴え渡る傑作である。茎裏に入る寤寐(ごび)之友は、寝ている時も起きている時も共にという意味で、よほど国儔にとって会心の出来であったと思われる。

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