特別保存刀剣

末左 刀

No.264104

刀 末左 大左一門 南北朝時代 映り立ち金筋沸筋頻りに掛り匂口明るく冴える名品 二尺三寸四分
極め 末左
登録証 大阪府 昭和 49 年 11 月 19 日
寸法 刃長 70.8 cm (二尺三寸四分)・ 0.5 cm ・ 3.0 cm ・ 2.0 cm ・ 4.1 cm ・ 20.4 cm
0.68 cm ・ 0.71 cm ・ 0.48 cm
731 g
筑前 時代 南北朝時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや浅く、腰反りつき、中鋒やや延びる。
板目肌に、流れ肌交じり、地沸厚くつき、地景よく入り、映り立つ。
刃文 のたれて、互の目に、小互の目・丁子刃など交じり、湯走り・飛び焼き・二十刃掛かり、足よく入り、沸深くよくつき、金筋・沸筋・砂流し頻りにかかり、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 金筋掛り、乱れ込んで先掃きかけて尖りごころに返る。
表裏に棒樋を掻き通す。
ハバキ 金着二重。
説明

筑前国左文字は、大左と通称され、実阿の子と伝え、銘文の左は、左衛門三郎の略という。相州正宗十哲の一人に数えられ、それまでの古典的な九州物の作域から大いに脱皮し、地刃共に明るく冴え、地景や金筋の目立つ新作風を確立した。左一門は、南北朝期に大いに栄えたが、大左の子と伝える貞吉・安吉を始め弘行・国弘などがいて、これら左一門を末左と呼称する。この刀は、身幅広く、やや反り浅く、腰反り付き、鋒延びごころの南北朝の姿で、板目肌に、流れ肌交じり、地沸が厚くつき、地景がよく入り、肌だちごころに、やや黒みを帯びた映り立つ地鉄に、互の目・丁子刃などが交じり、足よく入り、沸深くつき、金筋・沸筋・砂流し頻りに掛るなど働き豊かで、匂口明るく冴える名品である。

末左 刀 特別保存刀剣
安心サービス