特別保存刀剣 

助宗 刀

No.293798

刀 助宗作 義助弟 超健全傑作刀 時代黒蝋色塗鞘九曜紋散金具拵付 二尺二寸八分
銘表 助宗作
登録証 大阪府 昭和 57 年 3 月 9 日
寸法 刃長 69.0 cm (二尺二寸八分)・ 2.4 cm ・ 3.2 cm ・ 2.2 cm ・ 4.1 cm ・ 17.1 cm
0.65 cm ・ 0.83 cm ・ 0.50 cm
735 g
相州 時代 室町中期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、中鋒延びる。
板目肌に、杢目交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、地景入る。
刃文 互の目に、箱型の刃・矢筈風の刃・飛び焼き交じり、足・葉よく入り、沸よくつき、砂流し・金筋かかり、匂口明るく冴える。
帽子 乱れ込んで小丸。
彫物 なし
生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下り、目釘孔一。
ハバキ 銅一重。

黒蝋色塗鞘打刀拵 [江戸時代] 長さ 99.4cm 反り 5.0㎝ 鐔 赤銅磨地、 縁頭 赤銅地九曜紋散金色絵、 目貫 赤銅地壺桐図。

説明

島田派は、駿河国大井川の左岸に住した一派で、室町中期康正頃の義助に始まり、一門には助宗、広助、義綱、元助らがいる。初代義助は今川義忠の知遇を得て「義」の字を賜り『義助』と称したと伝え、助宗や広助は特に武田氏の知遇を得て甲州にても作刀している。助宗は、名を五条久左衛門といい、義助の弟とも伝え天文頃に活躍している。おそらく造の名称の元になった武田信玄が所持していた「おそらく」の文字が入る短刀の作者としても高名である。この刀は、そり深く、完全生ぶの美しい姿で、板目肌に、杢目交じり、地沸微塵に厚くつき、地景入る地鉄に、箱型の刃・矢筈風の刃・飛び焼きなど交じる焼き幅大きな互の目乱れを華やかに焼き、沸深くよくつき、砂流し頻りに入り、金筋かかり、足・葉頻りに入るなど働き豊かで、匂口明るく冴え、覇気溢れる頗る健全な傑作である。

助宗 刀 特別保存刀剣
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