保存刀剣 

同田貫 刀

No.354186

同田貫 天正頃 生ぶ茎 映り立ち金筋掛り匂口冴える豪壮名品 二尺四寸八分
極め 同田貫
登録証 岩手県 昭和 34 年 12 月 17 日
寸法 刃長 75.2 cm (二尺四寸八分)・ 2.3 cm ・ 3.1 cm ・ 2.1 cm ・ 3.9 cm ・ 20.6 cm
0.58 cm ・ 0.73 cm ・ 0.47 cm
877 g
肥後 時代 安土桃山
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、中鋒やや延びる
目肌に、杢目交じり、地沸微塵に厚く付き、肌立ち、地景良く入り、映り立つ。
刃文 大きくのたれて、互の目に、小互の目・尖刃交じり、湯走り・二十刃・飛び焼き掛かり、足入り、小沸つき、金筋・砂流し頻りにかかり、匂口明るい。帽子、のたれ込んで小丸。
帽子 のたれ込んで小丸。
茎は、生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下り、目釘孔一。
ハバキ 銀着一重。
説明

同田貫派は肥後国延寿の末流と伝え、肥後菊池の地で天正十四年に領主となった加藤清正に見い出され、お抱工となっている。一派の刀工には上野介、兵部、左馬介、正国などがいる。加藤清正は、旗下の武将はもとより足軽の御貸刀も同田貫で揃え、熊本城にはこれら同田貫が装備されてたというが、それらは無銘がほとんどで、入っていても番号だけであったという。加藤家改易後、新たに入城した細川家は、豊後鍛冶を重用した為に同田貫派は一時衰退するが、新々刀期まで続き、実用刀ながらその切れ味をもって人気を博した。この刀は、二尺五寸近い長さに、反り深い堂々とした体配で、杢目肌主調の映り立つ地鉄に、互の目に、小互の目・尖刃交じり、湯走り・二十刃・飛び焼き掛かるなど変化に富み、覇気溢れる。900g近い重量がある豪壮刀で、如何にも切れそうな一口である。

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