第24回重要刀剣 

長船長重 刀

No.426660

人間国宝本阿弥日洲鞘書

刀 長船長重 長義兄相伝備前金筋砂流し頻りに掛る傑作 本阿弥日洲鞘書 二尺一寸四分
極め 長重
登録証 兵庫県 昭和 47 年 12 月 13 日
寸法 刃長 64.7 cm (二尺一寸四分)・ 1.2 cm ・ 3.1 cm ・ 2.2 cm ・ 4.2 cm ・ 18.7 cm
0.59 cm ・ 0.66 cm ・ 0.48 cm
633 g
備前 時代 南北朝時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや浅く、中鋒延びる。
板目肌に、杢目肌よく交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、乱れ映り淡くたつ。
刃文 小のたれに、互の目・丁子刃交じり、湯走り・飛び焼きかかり、二十刃ごころとなり、足・葉よく入り、小沸よくつき、金筋・砂流し幾重にも頻りにかかり、匂口明るく冴える。
帽子 乱れ込んで、先掃きかけ、小丸に返る。
彫物 表裏に棒樋を掻き流す。
大磨上、先切り、鑢目切、目釘孔三。
ハバキ 金着二重
説明

長重は、長船長義の兄と伝え、鎌倉末期から南北朝初期にかけて活躍した刀工で、建武元年から貞和五年にかかての年紀作がある。作風は、弟長義よりも更に沸の強いものもあり、人間国宝本阿弥日洲先生の鞘書にも正宗門人とあるように相伝備前の代表工である。本作は、身幅広く、重ね薄く、鋒延びる南北朝の体配で、反りの状態から元は三尺程もある太刀であったと思われ、板目肌に、杢目肌よく交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、乱れ映り淡く立つ地鉄に、沸がよくつき、二十刃かかり、金筋・砂流し幾重にも頻りに掛る、相州色の強い明るく冴える刃を焼く傑作である。

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