特別保存刀剣 

法華 助国 刀

No.433073

刀 法華 国分寺助国 菖蒲造太刀 南北朝時代 映り立ち金筋頻りに掛り匂口明るい優品 二尺五寸七分
ご成約
極め 法華
登録証 和歌山県 昭和 61 年 9 月 5 日
寸法 刃長 77.9 cm (二尺五寸七分)・ 1.9 cm ・ 3.1 cm ・ 17.9 cm
0.43 cm ・ 0.68 cm
681 g
備後 時代 南北朝時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、先幅広く、腰反りつく。
小板目肌つみ、板目肌交じり、地沸微塵につき、映り立つ。
刃文 直刃調に、小互の目交じり、湯走り掛り、ほつれ・二十刃・食い違い掛り、小足・葉細かく入り、小沸よくつき、金筋頻りに掛り、匂口明るい。
帽子 直ぐに小丸。
彫物 表裏に太く二筋樋を掻き流し、表に梵字を彫る。
大磨上、先切、鑢目勝手下り、目釘孔一、
ハバキ 金色絵二重。
説明

古今銘尽などには、国分寺助国を法華鍛治の祖とし、三原派とは別に備後国葦田郡物なる系図をあげている。古来、助国については、一部の銘鑑では備前国分寺と載せ備前鍛治とする説もあるが、「備州国分寺住人助国作」と長銘に切ったものがあり、鎌倉時代より南北朝期にかけての備後物は、備州住と切るのが慣例であることなどから、今日では「備前」は「備後」の誤記であるとして、備後説が有力となっている。年紀作は、元徳元年があり、銘鑑や押形には徳治二年・嘉暦二年などが見られ、鎌倉時代後期の活躍時期は明白である。

この刀は、身幅広く、鎬高く、反り深く、腰反りつき、菖蒲造の精悍な姿で、小板目肌つみ、所々板目肌を交え、地沸微塵につき、映りたつ地鉄に、直刃調に、小互の目交じり、湯走り掛かり、二十刃・ほつれ・食い違いなど掛り、足・葉細かく入り、小沸よくつき、金筋頻りに入るなど、刃中よく働く優品である。

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