特別保存刀剣 

舞草 太刀

No.451169

太刀 舞草 平安後期永久頃 小板目肌詰み金筋頻りに掛り匂口潤みごころの古雅な文化財級名品 二尺五寸五分
ご成約
極め 舞草
登録証 大阪府 令和 1 年 12 月 10 日
寸法 刃長 77.4 cm (二尺五寸五分)・ 2.8 cm ・ 3.0 cm ・ 1.8 cm ・ 3.0 cm ・ 24.2 cm
0.65 cm ・ 0.73 cm ・ 0.50 cm
853 g
奥州 時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、腰反り・踏ん張りつき、先やや細く、中鋒。
小板目肌つみ、板目肌に流れ肌交じり、所々大肌交え肌立ち、地沸微塵につき、地景細かく入り、映りたつ。
刃文 直刃調に、小乱れ・小のたれ交じり、ほつれ掛り、湯走り掛り、小足入り、小沸深くよくつき、金筋・沸筋頻りにかかり、匂口潤みごころに明るい。
帽子 のたれ込んで焼きつめる。
磨上、先浅い栗尻、鑢目筋違、目釘孔二。
ハバキ 金着二重。
説明

舞草(まいくさ・もくさ)鍛冶は、文献的には奈良時代からあるが、平安中期に陸奥で起こった反乱討伐の前九年の役、五三年の役の後より、寛治元年(1087年)頃から奥州藤原氏の繁栄の元で、平泉で名工を輩出しており、古備前正恒の父も舞草鍛冶であったとという。舞草鍛冶には、現存する有銘のものは殆どない。この太刀が造られた平安後期保元頃は初代清衡が壮大な中尊寺の造営をしていた時期にあたる。この太刀は、5cm程磨上げているが、身幅広く、腰反り・踏張つき、先やや細く中鋒となる生ぶに近い姿で、小板目肌詰み、地沸微塵につき、地景細かく入る精良な地鉄に、流れ肌交じり、大肌交え所々肌立ち、映りたち、肌目に粕立つところがあるなど、舞草ならではの地肌の見どころが伺え、直刃調に、小乱れ・小のたれ交じり、ほつれ掛り、湯走り掛り、小沸付き、金筋が頻りに掛るなど刃中の働き盛んで、匂口潤みごころに明るく冴え、古調な出来となる文化財級の名品である。

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