特別保存刀剣 

弘次 古青江 太刀

No.453192

生ぶ茎在銘太刀 弘次 古青江 平安末期元暦頃 映り立ち金筋掛り匂口明るく冴える名品 二尺二寸六分
ご成約
銘表 弘次
登録証 岡山県 平成 6 年 6 月 16 日
寸法 刃長 68.6 cm (二尺二寸六分)・ 1.3 cm ・ 3.0 cm ・ 1.8 cm ・ 2.6 cm ・ 22.0 cm
0.61 cm ・ 0.70 cm ・ 0.42 cm
610 g
備中 時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや浅く、小鋒。
杢目肌に、板目肌交り、地沸微塵に厚く付き、地景よく入り、映りたつ。
刃文 直刃調に、小乱れ交じり、湯走り掛り、小足入り、小沸よくつき、金筋掛り、匂口明るく冴える。
帽子 のたれ込んで小丸。
彫物 表裏に棒樋を丸止。
生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違、目釘孔二。
ハバキ 金着二重。
説明

備中国青江派は、平安末期承安頃の安次を祖として始まると伝え、以後南北朝時代に至るまで、多くの名工を輩出した。同派の中で鎌倉時代中期を降らないものを特に古青江と呼んでいる。古青江の代表的な刀工としては、守次・為次などがおり、その多くが「次」の字を通字としている。その作風は、いわゆる縮緬状の肌合となり、地班の交じるものが多く、刃文は直刃調の穏やかなものや小乱れを交えるものなどあり、一般によく沸がつき、総じて同時代の備前物に比べると幾分地味で深い味わいを醸す感がある。また銘を佩裏にきり、鑢目が大筋違となる点も古備前などと相違するところである。弘次は、安次と同時代青江派創生期の刀工で、平安末期元暦から鎌倉初期に活躍しており、太刀一振りが重要文化財に指定されている。この太刀は、身幅広く、腰反り付き、先伏せごころで、小鋒となる平安末期の姿を呈する生茎在銘の希少な一口で、杢目肌に、地沸微塵に厚くつき、地景よく入り、映り立つ美しい地鉄に、直刃調に、小乱れ交じり、湯走り掛り、小沸よく付き、金筋掛り、古調で、味わい深く、匂口明るく冴える名品である。

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