保存刀剣 

千子 刀

No.592470

刀 千子 村正一派 表裏揃う乱れ刃地刃冴える典型傑作 二尺三寸四分
極め 無銘(千子)
登録証 三重県 昭和 44 年 6 月 24 日
寸法 刃長 70.9 cm (二尺三寸四分)・ 2.1 cm ・ 3.2 cm ・ 2.3 cm ・ 4.0 cm ・ 18.2 cm
0.67 cm ・ 0.72 cm ・ 0.52 cm
757 g
伊勢 時代 室町後期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、中鋒延びる。
板目肌に、杢目・流れ肌交じり、地沸厚くつき、鉄冴える。
刃文 互の目に、丁子刃・箱型の刃など交じり、足・葉よく入り、沸深くよくつき、粗めの沸を交え、金筋・砂流しかかり、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 乱れ込んで先掃きかける。
大磨上、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。
ハバキ 銅一重。
説明

初代村正は、美濃赤坂兼村或いは関兼春の門で、美濃から伊勢国桑名の地に移住したと伝わり、初代村正の現存する最も古い年紀が文亀元年(1501年)で、以後代の継承がみられ、天文頃の村正が二代、天正頃の村正を三代としている。千子派は、初代村正を祖とし、弟の正重・正真等がいる。この刀は、身幅広く、反り深く、鋒延びる堂々とした体配で、互の目に、丁子刃・箱型の刃など交じり、足・葉よく入り、沸深くよくつき、粗めの沸を交え、金筋・砂流しかかり、匂深く、匂口明るく冴えるなど刃中良く働く。村正の掟通りの表裏の揃う刃を焼き、地刃冴える傑作である。

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