日本刀  特別保存刀剣 

信秀 刀

No.618107

筑前守信秀 於大坂 慶応二年十二月日 清麿高弟 身幅3.5cm丁子乱れ超健全最高傑作 二尺四寸三分
銘表 筑前守信秀 於大坂
銘裏 筑前守信秀 於大坂 慶応二年十二月日
登録証 大阪 昭和 36 年 5 月 2 日
寸法 刃長 73.5 cm (二尺四寸三分)・ 1.2 cm ・ 3.5 cm ・ 2.4 cm ・ 5.9 cm ・ 22.6 cm
0.80 cm ・ 0.87 cm ・ 0.50 cm
908 g
武蔵 時代 江戸時代末期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、反り尋常、大鋒。
板目肌つみ、杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。
刃文 互の目に、丁子刃交じり、飛び焼き頻りに掛かり、足長くよく入り、小沸よくつき、匂口明るい。
帽子 帽子、乱れ込んで先尖ごころに深く返る。
彫物 彫物は、表ハバキ元樋中に不動明王、棒樋に添樋、裏ハバキ元に竜、棒樋を丸止。
生ぶ、先栗尻、鑢目筋違、目釘孔一。
ハバキ 金着一重。
説明

栗原信秀は、名を栗原謙司といい、文化十二年に越後で生まれ、文政十二年京に上り初め鏡師となったが、嘉永三年刀工を志し、江戸源清麿の門に入る。慶応元年に筑前守を受領している。明治二年御剣謹作の光栄に輝き十八振りを謹作した。明治十三年66歳で没。その技量は門下中最も卓越しており、師清麿に迫る出来栄えのものもある。新々刀上々作。この刀は、二尺四寸三分の長さに、身幅3.5cmと広く、重ね厚く、重量も900gを超え、鋒延びる堂々とした豪壮な体配で、つんだ板目肌に、杢目肌交じり、淡く映り立ち、明るく冴えた美しい地鉄に、華やかな丁子乱れに、足長く入り、飛び焼き頻りに掛かり、砂流しかかり、匂口明るく冴える。竜と不動明王の彫物は同作ではないが作刀時の見事な彫で、地刃とも頗る健全で一切欠点なく、茎も美しく銘を鏨枕残り、覇気溢れる最高傑作である。

筑前守信秀 刀 特別保存刀剣
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