特別保存刀剣 

在銘 雲次 太刀

No.768547

刀 銘 雲次 嘉暦二年十二月日 重要候補 金筋頻りに掛かり匂口明るく冴える傑作 二尺四寸三分
ご成約
銘表 雲次
銘裏 嘉暦二年十二(以下切)
登録証 東京都 昭和 26 年 3 月 31 日
寸法 刃長 73.5 cm (二尺四寸三分)・ 2.3 cm ・ 3.1 cm ・ 2.1 cm ・ 3.2 cm ・ 24.8 cm
0.54 cm ・ 0.67 cm ・ 0.47 cm
863 g
備前 時代 鎌倉時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、腰反りつき、中鋒。
板目肌つみ、杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景入り、乱れ映りたつ。
刃文 のたれに、互の目・小互の目交じり、小足頻りに入り、小沸よくつき、金筋・沸筋・砂流し頻りに掛り、匂口明るく冴える。
帽子 金筋掛り、のたれ込んで先掃きかけて返る。
磨上、先浅い栗尻、鑢目勝手下り、目釘孔三。
ハバキ 金着二重。
説明

鎌倉時代末期から、南北朝期に渡って、備前宇甘荘に長船派とは相違する作風を示す雲生・雲次・雲重らの刀工が現れ、その銘に皆「雲」の字を冠することから、この一派を雲類とも、また在住した場所から宇甘派とも呼んでいる。雲生・雲次は、京都に出て後醍醐天皇の抱え工となり、御用を勤めたという。雲次は、雲生の子と伝え、正和・文保・建武等の年紀を有する作が現存しており、その活躍年代は明瞭である。雲類の作は当時の備前物の中でも個性が強く、備前気質に山城の来派や、備中の青江派の趣きが加味されたものや、大和気質を混在させたものなどがある。本作は、雲次の二字銘と鎌倉末期嘉暦の年紀が入る希少な太刀で、身幅広く、反り深く、腰反りつく豪壮な姿で、杢目肌に、地沸が微塵に厚く付き、地景よく入り、映りたつ地鉄に、のたれに、互の目・小互の目交じり、小足頻りに入り、小沸よくつき、金筋・沸筋・砂流し頻りに掛り、匂口明るく冴える重要候補の傑作である。

 銘 雲次 太刀 特別保存刀剣
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