特別保存刀剣  

源兵衛尉祐定 刀

No.785146

刀 特別保存刀剣 長船源兵衛尉祐定 上杉家伝来乱れ映り立ち地刃冴える名刀 日洲鞘書 二尺三寸六分
極め 源兵衛尉祐定
登録証 山形県 昭和 26 年 6 月 7 日
寸法 刃長 71.6 cm (二尺三寸六分)・ 2.1 cm ・ 3.2 cm ・ 2.2 cm ・ 3.6 cm ・ 19.5 cm
0.59 cm ・ 0.71 cm ・ 0.43 cm
777 g
備前 時代 室町後期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り深く、中鋒やや延びる。
杢目肌に、板目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景入り、肌立ち、乱れ映り鮮やかに立つ。
刃文 直刃調に、小互の目・小丁子交じり、棟焼掛かり、湯走り・二十刃掛かり、足・葉よく入り、小沸よくつき、金筋・沸筋・砂流し掛かり、匂口明るい。
帽子 乱れ込んで小丸。
大磨上、先切、鑢目勝手下り、目釘孔六。
ハバキ 金着一重。
説明

長船祐定は、南北朝末期の明徳二年(1391年)に祐定銘の最初の作刀が見られ、その後末備前と呼ばれる室町後期の長船鍛冶の中で最も繁栄した一家で、彦兵衛尉、与三左衛門尉、源兵衛尉などが上手である。源兵衛尉祐定は、末備前一の名工与三左衛門尉祐定の子で、祖父彦兵衛尉と並ぶ上手で、天文から天正にかけて作刀が見られる。この刀は、室町後期の無銘ながら、源兵衛尉の極めと特別保存の鑑定書が付く非常に稀なもので、元は82cmはあった太刀で、身幅広く3.2cm、反り深く、中鋒延びごころの名刀然とした姿を呈し、杢目肌に、地沸微塵に厚く付き、地景入り、肌立ち、乱れ映りが鮮明に立つ地鉄に、直刃調に、小互の目・小丁子交り、湯走り・二十刃かかり、棟焼掛かり、足・葉入り、小沸よくつき、金筋・沸筋・砂流し掛かり、地刃冴える傑作である。茎には6つも穴が空き、歴代上杉家当主が普段指にでもしていたものであろうかと思われる。室町後期の無銘は、よほど出来が良くないと特別保存にはなりません。

長船源兵衛尉祐定 刀 特別保存刀剣
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