特別保存刀剣 

越前守藤原助広 刀

No.798547

刀 越前守藤原助広 地刃明るく冴え渡る互の目丁子最高傑作 新刀最上作 重要候補 二尺三寸四分
銘表 越前守藤原助広
登録証 福岡県 昭和 26 年 9 月 21 日
寸法 刃長 71.0 cm (二尺三寸四分)・ 0.9 cm ・ 3.1 cm ・ 1.9 cm ・ 3.2 cm ・ 19.2 cm
0.69 cm ・ 0.75 cm ・ 0.48 cm
703 g
摂津 時代 江戸時代前期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り浅く、中鋒やや延びる。
小板目肌つみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。
刃文 互の目乱れに、丁子刃・尖刃交じり、飛び焼きかかり、足・葉太くよく入り、小沸深くよくつき、金筋・砂流しかかり、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 直ぐに丸く返る。
生ぶ、先入山形、鑢目筋違、目釘孔二内一埋。
ハバキ 銀着一重。
説明

津田越前守助廣は、長曽弥虎徹、井上真改と並び称される新刀を代表する名工で、最上作に名を連ねており、殊に刃の明るさは新刀屈指といわれている。二代助広は、通称を甚之丞、寛永十四年(1637年)に摂州打出村(現兵庫県芦屋市)で生まれ、初代助廣門に入り、後に養子となっている。万治元年(1658年)22歳の時に越前守を受領、寛文七年(1667年)より大坂城代青山因幡守宗俊に召し抱えられ、天和二年(1682年)に四十六歳で没している。作風は、初めは石堂風の丁子刃であるが、次いで互の目から、大互の目となり、遂には濤瀾刃へと進歩を遂げる。この刀は、助広の若打ちであり、身幅広く、反りが浅く、元先の幅差つく寛文新刀の姿で、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入る明るく冴えた地鉄に、焼き幅大きな互の目に、丁子を交じえ、飛び焼きかかり、華やかに乱れ、足・葉太く入り、沸匂深く、金筋・砂流しかかり、匂口はさすがに明るく冴えて見事である。

越前守藤原助広 刀 特別保存刀剣
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