重要刀剣 

陸奥守忠吉 刀

No.885564

刀 肥前国住陸奥守忠吉 三代陸奥 究極の精緻な小糠肌に足頻りに入り地刃明るく冴える屈指の健全傑作刀 ニ尺五寸
¥7,000,000(税込)
銘表 肥前国住陸奥守忠吉
登録証 東京都 昭和 52 年 9 月 1 日
寸法 刃長 75.9 cm (ニ尺五寸)・ 1.7 cm ・ 3.2 cm ・ 2.2 cm ・ 3.9 cm ・ 23.1 cm
0.73 cm ・ 0.75 cm ・ 0.52 cm
850 g
陸奥 時代 江戸時代前期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り尋常、中鋒やや延びる。
小板目肌つみ、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。
刃文 中直刃調に、浅くのたれて、足頻りに入り、小沸深くよくつき、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 直ぐに小丸、深く返る。
生ぶ、先栗尻、鑢目勝手上り、目釘孔二。
ハバキ 金着二重。
説明

陸奥守忠吉は、名を橋本新三郎といい、寛永十四年(1637年)に近江大掾忠広の長男として生まれ、万治三年(1660年)十月に陸奥大掾を受領、翌年の寛文元年(1661年)八月に陸奥守に転任、父近江大掾忠広より7年早く、貞享三年(1686年)一月に50歳で没したため、ほとんど父の代作に従事していたものと考えられる。したがって、長命であった祖父や父と比べて三代忠吉自身の作刀は少ないが、出来の優れた作刀が多く、地鉄の精緻や地刃の冴えにおいては初代を凌駕するといわれており、価格に於いても、初代忠吉よりも高く評価されている。この刀は、ニ尺五寸の長さに、身幅3.2cmと広く、重ね厚く、反り尋常となる延宝頃の優美で豪壮な姿で、小板目肌がよく錬れて、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入る究極に美しい冴えた地鉄に、浅い小のたれに、足頻りに入り、小沸深くよくつき、金筋・砂流し細かく掛り、匂深く、匂口明るく冴え渡る屈指の傑作である。

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