重要刀剣

助義 刀

No.925733

刀 在銘 助義 吉岡一文字 鎌倉末期元応頃 乱れ映り立ち丁子華やかに乱れ匂口明るく冴える傑作 ニ尺ニ寸五分
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銘表 助義
登録証 東京都 昭和 26 年 3 月 31 日
寸法 刃長 68.1 cm (ニ尺ニ寸五分)・ 2.4 cm ・ 2.7 cm ・ 1.7 cm ・ 2.9 cm ・ 18.1 cm
0.66 cm ・ 0.77 cm ・ 0.50 cm
616 g
備前 時代 鎌倉時代
姿 鎬造、庵棟、身幅尋常、反り深く、腰反りつき、中鋒。
板目肌つみ、杢目肌・小杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景よく入り、乱れ映り立つ。
刃文 丁子乱れに、袋丁子・互の目など交じり、足・葉よく入り、匂出来、小沸深くよくつき、匂口明るい。
帽子 直ぐに小丸、先掃きかける。
彫物 表裏に棒樋を角止。
磨上、先切、鑢目切、目釘孔二。
ハバキ 金着二重。

朱漆塗鞘肥後拵 [江戸時代]

法量

長さ103.8cm 反り4.3cm

説明

鐔 鉄地海鼠透銀象嵌、 縁頭 四分一磨地。 目貫 赤銅地九曜紋二双図金色絵。

説明

鎌倉時代の備前物は、一文字と長船の両派に代表され、一文字派は以後南北長期にかけて福岡・吉岡・岩戸などの地に繁栄し、多くの良工が輩出した。この派が一文字と呼称される所以は、茎に「一」の字をきることに因るが、銘は「一」の字のみのものと、他に「一」の字の下にさらに個銘を加えるもの、また個銘だけのものもある。吉岡一文字派は、福岡一文字派に次いで助吉を初祖として鎌倉時代後期に繁栄した。一派の代表工には助光・助吉・助茂・助次・助義などがいて「助」を通字としており、作風は、乱れの中に互の目が目立ってややこづみごころとなるものである。助義は、助吉の子で、左衛門尉といい、鎌倉末期元応から南北朝初期暦応にかけての年紀作がある。この刀は、元は76cm程の太刀で、身幅尋常、反り深く、腰反りつく優美な姿で、板目肌つみ、杢目・小杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景よく入り、乱れ映りが立つ美しい地鉄に、丁子乱れに、袋丁子・互の目など交え華やかに乱れ、足・葉よく入り、地刃ともに健全で匂口明るく冴える。九曜紋の目貫が入る朱鞘の肥後拵が付く細川家伝来と思われる名品である。

助義 刀 重要刀剣
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