特別保存刀剣 

井上和泉守国貞 刀

No.991130

刀 真改 井上和泉守国貞 菊紋 寛文三年八月日 重要候補 二尺五寸
銘表 井上和泉守国貞
銘裏 菊紋 寛文三年八月日
登録証 東京都 平成 19 年 3 月 20 日
寸法 刃長 75.8 cm (二尺五寸)・ 1.1 cm ・ 3.2 cm ・ 2.1 cm ・ 3.1 cm ・ 18.9 cm
0.65 cm ・ 0.70 cm ・ 0.50 cm
773 g
摂津 時代 江戸時代前期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや浅く、中鋒。
小板目肌つみ、板目肌交じり、地沸厚くつき、地景細かく頻りに入り、鉄明るく冴える。
刃文 直ぐに焼き出し、のたれに、互の目・丁子刃交じり、足・葉よく入り、湯走り・飛び焼きかかり、沸深くよくつき、粗めの沸を交え、金筋・沸筋・砂流しかかり、匂口明るく冴える。
帽子 のたれて小丸、深く返る。
生ぶ、先栗尻、鑢目大筋違化粧、目釘孔一。
ハバキ 金色絵一重。
説明

真改は、名を井上八郎兵衛といい、寛永7年(1630年)、初代国貞の次男として日向国木花村木崎にて生まれ、9歳より当時京都に居た父の下に赴き作刀を学び始め、20歳ごろには盛んに父の代作を行ったといわれ、慶安5年(1652年)、24歳で父の死去に伴い国貞を襲名、同年に「和泉守」を受領、万治四年頃に朝廷より菊紋を茎に切ることを許され、寛文12年(1672年)8月より「真改」と名を改め、銘を「井上真改」と切るようになる。10年後の天和二年に五十三歳で急逝している。この刀は、3.2㎝と身幅広く、元先の幅差つく寛文新刀の姿に、小板目肌に、杢目交じり、地沸厚くつき、地景細かく入り、明るく冴える地鉄は、さすがに大坂新刀屈指の美しさである。小のたれに、互の目・丁子刃交じり、足・葉よく入り、小沸深くつき、金筋・沸筋・砂流しかかり、匂深く、匂口明るく冴え、刃中もよく沸えて華やかとなる、地刃共に頗る健全で冴え渡る傑作である。

井上和泉守国貞 刀  特別保存刀剣
安心サービス