人間国宝 

正峯 短刀

No.477988

人間国宝 隅谷正峯 昭和壬寅年二月 兼光写し互の目丁子に金筋砂流し頻りに掛る名品 一尺
¥1,000,000(税込)
銘表 応需山田氏正峯作之
銘裏 於傘笠亭 昭和壬寅年二月
登録証 福岡県 平成 5 年 7 月 15 日
寸法 刃長 30.4 cm (一尺)・ ・ 3.0 cm ・ 12.2 cm
0.73 cm
268 g
姿 鎬造、三つ棟、身幅広く、僅かに内反り。
小板目肌つみ、柾目肌交じり、地沸微塵につき、地景入り、鉄冴える。
刃文 互の目に、丁子刃交じり、匂出来、小沸付き、金筋・砂流し頻りに掛り、足よく入り、匂口明るい。
帽子 乱れ込んで先掃きかけて小丸。
彫物 彫物は、表裏に棒樋を掻き流す。
生ぶ、先栗尻、鑢目切、目釘孔一。彫物は、表裏に棒樋を掻き流す。
ハバキ 金着一重。
説明

正峯は大正十年石川県に生まれ、本名を隅谷与一郎と言い、立命館大学を卒業後、桜井正幸刀匠に学び、昭和十七年には広島県にある興国日本刀鍛錬場に入る。戦後は昭和三十年に、鍛錬所「傘笠亭(さんりゅうてい)」を郷里に構え、傘笠亭、傘笠、両山子とも号している。翌同三十二年から八年間新作刀展で連続入賞、同四十一年、四十二年と連続で正宗賞の栄誉に輝き無鑑査刀匠となり、同五十六年には重要無形文化財指定を受ける。平成十年、七十七歳没。主な作品に、伊勢神宮式年遷宮御神宝纏御太刀(昭和39年)、伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀十二振(同44年)、伊勢神宮式年遷宮御神宝太刀十六振(平成元年)のほか、皇太子妃、秋篠宮真子内親王の守り刀などがある。飛鳥・奈良時代から現代にいたる刀剣技術を研究し、なかでも鎌倉期の一文字や長船長光、青江などを得意とした。

この刀は、身幅広い南北朝の短刀の姿に、小沸微塵につき、小板目肌に柾目肌交じり、冴えた地鉄に、互の目丁子に、金筋・砂流し頻りに掛るなど、兼光をよく写した傑作である。

正峯 脇差
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