重要刀剣 

景光 短刀

No.881081

短刀 備州長船住景光 元亨ニ年十月日 乱れ映り立つ精美な地鉄に片落ち互の目名品 鑑刀日々抄所載 七寸五分
銘表 備州長船住景光
銘裏 元亨ニ年十月日
登録証 東京都 昭和 26 年 5 月 26 日
寸法 刃長 22.6 cm (七寸五分)・ ・ 2.0 cm ・ 9.8 cm
0.45 cm
89 g
備州 時代 鎌倉時代
姿 平造、庵棟、身幅やや狭く、内反り。鍛は、小板目肌つみ、板目肌交じり、地沸微塵につき、地景細かく入り、乱れ映りたつ。
小板目肌つみ、板目肌交じり、地沸微塵につき、地景細かく入り、乱れ映りたつ。
刃文 片落ち互の目に、小互の目交じり、足よく入り、小沸よくつき、匂口明るい。
帽子 乱れ込み小丸。
生ぶ、先栗尻、鑢目勝手下り、目釘孔二。
ハバキ 上貝金無垢下貝金着台付二重。
説明

景光は、光忠・長光に続く長船の直系三代目で、兼光の父にあたる。左兵衛尉に任じ、長船の名を不動のものにした名工である。父長光ほどの大出来の刃文はなく、直刃調に小丁子・小互の目交じるものが多く、その足は逆がかるのが特色で、肩落互の目を創始したことで名高い。鎌倉末期から南北朝時代にかけ活躍している。この刀は、鎌倉末期の作と思われる品の良い小振の内反り短刀で、地景細かく入る小板目肌に、乱れ映り立つ精美な地鉄に、彼の得意とする片落ち互の目を主調に、互の目を交え、小足よく入り、匂出来、小沸つき、匂口明るい典型作で、地刃健全な名品である。鑑刀日々抄所載 、国宝の助真等所有した著名な愛刀家畑島正氏の旧蔵品である。

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