特別保存刀剣

大和志津 脇差

No.044098

脇差 大和志津 三郎包氏 正宗門 本阿弥光鑑折紙 沸匂美しく輝き金筋幾重にも掛る最高傑作 [時代拵付]
¥1,500,000(税込)
極め 大和志津
登録証 埼玉県 平成 9 年 5 月 21 日
寸法 刃長 50.4 cm (一尺六寸六分)・ 1.3 cm ・ 3.1 cm ・ 2.4 cm ・ 4.3 cm ・ 13.2 cm
0.50 cm ・ 0.61 cm ・ 0.55 cm
491 g
大和 時代 南北朝時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、先幅広く、中鋒延びる。
板目肌に、流れ肌交じり、地沸厚くつき、地景よく入り、鉄冴える。
刃文 のたれに、互の目・丁子刃など交じり、湯走り・飛び焼き掛り、足・葉よく入り、沸深くよくつき、粗沸を交え、金筋・沸筋幾重にも頻りに掛り、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 乱れ込んで皆焼風となり、先掃き掛ける。
大磨上、先切、鑢目切、目釘孔三。
ハバキ 金着一重。

黒石目地塗鞘拵 [江戸時代]

法量

長さ77.7cm 反り2.5cm

鐔 鉄地梅図透、 縁頭 赤銅魚子地正月図金色絵。 目貫 赤銅海老図銀色絵。 小柄 銀磨地。 鐺 銀石目地。</td>

 

説明

志津三郎兼氏は、大和手掻派の刀工で、当初は包氏と銘し、後に美濃国多芸郡志津(現岐阜県海津市南濃町志津)に移住した際に兼氏と改銘したと伝える。しかし、包氏の在銘物には初代兼氏よりも時代の下るものしか見られず、兼氏同人とみられるものはすべて無銘極めとなる。兼氏の師伝については、古来より正宗門として正宗十哲の一人にも数えられ、現存する作刀からみても正宗からかなりの影響を受けており、充分首肯できるものである。兼氏の作風は、大和伝を基調としたものと相州伝を基調とした二様があり、前者を大和志津、後者を志津として極めている。この刀は、先幅広く、中鋒延びる南北朝時代の体配で、練れた板目肌に、地沸が微塵に厚くつき、地景よく入る美しい地鉄に、のたれに、互の目・丁子刃など交え、湯走り・飛び焼き掛り、足・葉よく入り、沸匂が深く美しく絡み、明るく輝き、金筋・沸筋幾重にも頻りに掛る働き見事な刃を焼き、匂深く、匂口明るく冴える。相州伝の覇気溢れる最高傑作である。

大和志津 脇差 特別保存刀剣
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