特別保存刀剣 

大和志津 裁断銘

No.199113

大和志津 寛文八年山野永継弐ツ胴裁断銘 重要候補 美しく沸付く健全傑作刀
ご成約
銘表 寛文八年六月四日 山野勘平永継(花押)弐ツ胴裁断 志津
極め 大和志津
登録証 広島県 平成 19 年 5 月 9 日
寸法 刃長 53.4 cm (一尺七寸六寸)・ 1.3 cm ・ 3.0 cm ・ 2.9 cm ・ 10.8 cm ・ 13.6 cm
0.75 cm ・ 0.77 cm ・ 0.53 cm
550 g
大和 時代 南北朝時代
姿 長巻直し造、三ツ棟、身幅広く、先幅広く、大鋒。
小板目肌に、杢目肌交じり、地沸厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。
刃文 のたれて、互の目に、丁子刃・尖刃・小互の目交じり、湯走り・飛び焼き頻りに掛り、足・葉よく入り、沸よくつき、粗めの沸を交え、金筋・砂流し掛り、匂口明るい。
帽子 足葉頻りに入り、乱れ込んで焼き詰めごころ。
大磨上、先切、鑢目勝手下り、目釘孔一。
ハバキ 金着一重。
説明

志津三郎兼氏は、大和手掻派の刀工で、当初は包氏と銘し、後に美濃国多芸郡志津に移住した際に兼氏と改銘したと伝えられている。兼氏の師伝については、古来より正宗門として正宗十哲の一人にも数えられているが、現存する作刀からみても正宗からかなりの影響を受けており、充分首肯できるものである。この刀は、身幅広く、先幅も広く、鋒大きく延びる南北朝の体配で、地沸が厚く付き、地景細かく入る美しい地鉄に、のたれて、互の目に、丁子刃・尖刃など交じり、飛び焼き頻りに掛るなど華やかに乱れ、足・葉よく入り、沸よく付き、粗沸を交え、金筋・砂流し掛り、匂口明るい傑作である。

大和志津 脇差 特別保存刀剣
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