特別保存刀剣 

二代 粟田口近江守忠綱 脇差

No.425275

二代 粟田口近江守忠綱 彫物同作 浅井家注文打 重要候補 身幅3.5cm平造最高傑作 一尺九寸五分
銘表 粟田口近江守忠綱 彫物同作
銘裏 浅井氏
登録証 京都府 昭和 47 年 7 月 19 日
寸法 刃長 59.0 cm (一尺九寸五分)・ 1.9 cm ・ 3.5 cm ・ 15.7 cm
0.85 cm
730 g
摂津 時代 江戸時代前期
姿 平造、庵棟、身幅広く、重ね厚く、反り深い。
板目肌に、杢目肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。
刃文 浅いのたれに、丁子刃交じり、飛び焼き掛り、足太くよく入り、沸深くよくつき、粗めの沸を交え、金筋・沸筋・芋蔓・砂流し頻りにかかり、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 直に小丸、深く返る。
彫物 表梵字に素剣、裏棒樋に添樋を掻き流す。
生ぶ、先栗尻、鑢目筋違化粧、目釘孔一。
ハバキ 金着二重。
説明

二代忠綱は、名を浅井万太夫といい、初代近江守忠綱の子で、初銘を忠国という。現存する年紀作は寛文十二年から享保十二年の55年間に渡る。延宝頃に二代目を継ぎ近江守を受領、元禄二年頃から一竿子と号した。 助広・真改と共に大阪の三英傑と賞されて誉れ高い。作風は、その初期においては、初代同様の焼頭が揃った足の長い丁子乱れが多く、後には、互の目乱れや涛瀾風の乱れ、直刃・浅いのたれなどを焼いている。竜・倶利伽羅・梅倶利伽羅・三鈷剣などの彫物の名手としても知られている。この刀は、身幅3.5cm以上あり、重ねも厚い豪壮な体配で、地沸厚くつき、地景細かく入る美しい地鉄に、浅いのたれに丁子刃交じり、金筋・沸筋・芋蔓・砂流し頻りにかかり、地刃明るく冴え渡り、頗る健全な最高傑作で、同作の彫物も見事である。

 二代 粟田口近江守忠綱 脇差 特別保存刀剣
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