特別保存刀剣

元平 脇差

No.506158

脇差 奥大和守平朝臣元平 寛政五丑春 身幅3.2cm大小の沸が美しく輝き金筋頻りに掛る沸匂深い傑作
銘表 奥大和守平朝臣元平
銘裏 寛政五巳春
登録証 北海道 昭和 31 年 1 月 16 日
寸法 刃長 52.1 cm (一尺七寸二分)・ 1.0 cm ・ 3.2 cm ・ 2.4 cm ・ 4.8 cm ・ 15.5 cm
0.60 cm ・ 0.70 cm ・ 0.55 cm
530 g
薩摩 時代 江戸時代末期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り尋常、先幅広く、中鋒延びる。
板目肌つみ、杢目交じり、地沸厚くつき、地景太く入り、鉄冴える。
刃文 互の目に、尖刃交じり、飛び焼き掛り、足よく入り、地刃盛んに沸づき、沸深く、粗めの沸を交え、金筋・沸筋・砂流し頻りにかかり、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 のたれ込んで小丸、先掃きかける。
生ぶ、先入山形、鑢目筋違、目釘孔一。
ハバキ 銀無垢二重。
説明

元平は、延享元年(1744)に奥元直の嫡子として生まれ、名を奥考左衛門と称し、父のもとで鍛刀の技術を学ぶ。38歳で薩州島津家藩工となり、寛政元年には大和守を受領している。伯耆守正幸と共に薩摩新々刀の双璧で、新々刀屈指の名工と讃えられる。文政九年七月十五日84才没。この刀は、元平50才の作で、身幅広く、先幅も広く、鋒延びる豪壮な体配で、地景よく入り、大小の地沸が美しく輝き、冴えた地鉄に、沸匂深い互の目を焼き、足よく入り、盛んに沸づき、金筋沸筋砂流し頻りにかかるなど働き豊かで、地刃共に冴え渡り、覇気溢れる傑作である。

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