特別保存刀剣 

大和志津 脇差

No.550548

大和志津 三郎兼氏 身幅3.7cm超絶豪壮刀 長巻直 古刀最上作 一尺六寸
極め 大和志津
登録証 高知県 平成 9 年 12 月 4 日
寸法 刃長 48.3 cm ( 一尺六寸)・ 1.2 cm ・ 3.6 cm ・ 3.7 cm ・ 14.4 cm
0.27 cm ・ 0.72 cm
616 g
大和 時代 鎌倉時代
姿 薙刀直造、庵棟、身幅広く、反り尋常。
板目肌に、流れ肌交じり、地沸微塵に厚くつき、地景細かく入り、映りたつ。
刃文 直刃調に、小互の目交じり、湯走り・飛び焼き頻りにかかり、足よく入り、沸深くよくつき、金筋・砂流しかかり、匂口明るく冴える。
帽子 のたれ込んで小丸。
大磨上、先切、鑢目切、目釘孔一。
ハバキ 銅一重。
説明

志津三郎兼氏は、大和手掻派の刀工で、当初は包氏と銘し、後に美濃国多芸郡志津(現岐阜県海津市南濃町志津)に移住した際に兼氏と改銘したと伝える。しかし、包氏の在銘物には初代兼氏よりも時代の下るものしか見られず、兼氏同人とみられるものはすべて無銘極めとなる。兼氏の師伝については、古来より正宗門として正宗十哲の一人にも数えられ、現存する作刀からみても正宗からかなりの影響を受けており、充分首肯できるものである。兼氏の作風は、大和伝を基調としたものと相州伝を基調とした二様があり、前者を大和志津、後者を志津として極めている。この刀は、長巻直しで、身幅が3.7cmもある極めて豪壮な姿に、映りがよく立った地鉄に、互の目に足よく入り地景よく入り、湯走り・飛び焼き頻りにかかるなど覇気溢れ、沸深く、金筋・砂流しかかるなど刃中も良く働き、出来が良い。

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