特別保存刀剣 

河内守藤原正広 脇差

No.658175

脇差 肥州河内守藤原正広 金筋長く頻りに掛り沸匂深く華やかに乱れる最高傑作 一尺七寸
銘表 肥州河内守藤原正広
登録証 奈良県 昭和 45 年 9 月 18 日
寸法 刃長 51.6 cm (一尺七寸)・ 0.8 cm ・ 3.1 cm ・ 2.1 cm ・ 3.4 cm ・ 15.4 cm
0.60 cm ・ 0.65 cm ・ 0.48 cm
493 g
肥前 時代 江戸時代前期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや浅く、中鋒やや延びる。
小杢目肌つみ、板目交じり、地沸厚くつき、地景細かく入り、鉄冴える。
刃文 互の目に、丁子刃・重花風の丁子など交じり、飛び焼き・玉焼きかかり、足太くよく入り、小沸深くよくつき、金筋・砂流し頻りにかかり、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 直ぐに小丸、先掃きかける。
生ぶ、先入山形、鑢目大筋違、目釘孔一。
ハバキ 金着二重。
説明

初代正広は、初代忠吉の孫で初銘を正永といい、寛永二年正広に改銘、寛永十七年頃に河内大掾を受領している。二代正広は、初代正広の子で、名を与七郎といい、寛永三年生まれ、初銘を正永、初め武蔵大掾を受領、後に武蔵守に転任、寛文五年に初代没後、正広を襲名、河内守に転じている。元禄十三年に75歳で没。正広は、初二代共に、傍肥前の刀工の中で最も技量が優れ大いに活躍した。作風は匂口の深い直刃、互の目乱れ、大互の目乱れとなり、常の肥前刀とは趣きが異なり、華やかな出来となる。新刀上作、業物。この刀は、小杢目肌につみ、地沸が厚く綺羅星のように美しくつき、地景細かく入る、所謂小糠肌と呼称される究極の地鉄に、焼き幅大きな互の目乱れに、丁子刃・重花風の丁子など交え、飛び焼き・玉焼きかかり、華やかに乱れ、小沸がむらなく深くよくつき、金筋長く頻りに掛り、沸匂深く、匂口が明るく冴えた最高傑作である。

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