特別保存刀剣 

助直 脇差

No.673894

近江守高木住助直 延宝三年二月日 時代黒呂色塗鞘拵付 匂深い濤欄風傑作
銘表 近江守高木住助直
銘裏 延宝三年二月日
登録証 新潟県 昭和 47 年 4 月 14 日
寸法 刃長 51.7 cm (一尺七寸一分)・ 0.5 cm ・ 3.3 cm ・ 2.2 cm ・ 3.3 cm ・ 15.5 cm
0.67 cm ・ 0.73 cm ・ 0.51 cm
577 g
近江 時代 江戸時代前期
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反り浅く、元先の幅差つき、中鋒やや延びる。
小板目肌つみ、杢目交じり、地沸微塵につき、地景細かく入り、鉄明るく冴える。
刃文 直刃調に、大互の目交じり、足太く入り、小沸深くよくつき、金筋・砂流しかかり、匂深く、匂口明るく冴える。
帽子 直ぐに小丸、深く返る。
生ぶ、先入山形、鑢目筋違化粧、目釘孔一。
ハバキ 金色絵一重。

黒呂色塗鞘拵 [江戸時代]

法量

長さ73.2cm 反り2.1㎝

説明

鐔 美濃 赤銅魚子地菊竜図金色絵  

縁頭 美濃 赤銅魚子地牡丹図金色絵 

目貫 赤銅桜図容彫金色絵

説明

助直は、寛永十六年に近江国高木に生まれ、名を孫太郎といい、大阪に出て二代助広の門に学び、後にその妹婿となると伝える。近江守を受領したのは、寛文九年頃と思われ、成業後、近江国高木に帰り、延宝頃の作には「高木住」と銘したものが多い。天和二年に助広が没すると、大阪に戻り、その後を襲って名声をおとさなかった。元禄六年、五十五歳までの作刀が現存する。その作風は、師助広の創始した濤欄刃をよく継承しており、匂が深く、小沸がよくつき、匂口が明るく冴えるものとなる。この刀は、身幅3.3㎝もある堂々とした体配で、反り浅く、元先の幅差つく寛文新刀の姿となり、小板目肌つんだ美しい地鉄に、沸・匂深く、沸匂が美しく絡み、地刃ともに明るく冴え渡った一口で、師の上作に迫る出来の名品である。

近江守高木住助直 脇差 特別保存刀剣
近江守高木住助直 脇差 特別保存刀剣
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