
特別保存刀剣特別保存刀剣
正秀 脇差正秀 脇差
No.145281脇差 川部水神子藤原正秀 文化四年八月日 沸匂深く金筋砂流し頻りに掛る華やかな皆焼最高傑作 一尺八寸三分脇差 川部水神子藤原正秀 文化四年八月日 沸匂深く金筋砂流し頻りに掛る華やかな皆焼最高傑作 一尺八寸三分
- 銘表Mei-Omote
- 川部水神子藤原正秀 花押 川部水神子藤原正秀 花押
- 裏銘Ura-mei
- 文化四年八月日 刻印文化四年八月日 刻印
- 登録証Registration
- 東京都 Tokyo 平成27年12月19日 12/19/27(Heisei)
- 時代Period
- 江戸時代 文化四年江戸時代 文化四年
- 法量Size
-
刃長 55.3cm (一尺八寸三分) 反り 0.6cm
元幅 3.3cm 先幅 2.5cm 元重 0.75cm 鎬厚 0.77cm 先重 0.50cm 鋒長 4.6cm 茎長 16.8cm 重量 672gHachou 55.3cm (一尺八寸三分) Sori 0.6cm
Moto-Haba 3.3cm Saki-Haba 2.5cm Moto-Kasane 0.75cm Shinogi-Thikess 0.77cm Saki-Kasane 0.50cm Kissaki-Chou 4.6cm Nakago-Chou 16.8cm Weight 672g - 国Country
- 武蔵武蔵
- 姿Shape
- 鎬造、三ツ棟、身幅広く、反り浅く、先幅広く、中鋒延びる。鎬造、三ツ棟、身幅広く、反り浅く、先幅広く、中鋒延びる。
- 鍛Kitae
- 板目肌つみ、地沸厚くつき、地景入り、鉄明るく冴える。板目肌つみ、地沸厚くつき、地景入り、鉄明るく冴える。
- 刃文Hamon
- 大互の目に、飛び焼き頻りに掛り、足太くよく入り、沸深くよくつき、金筋・砂流し頻りに掛り、匂深く、匂口明るく冴える。大互の目に、飛び焼き頻りに掛り、足太くよく入り、沸深くよくつき、金筋・砂流し頻りに掛り、匂深く、匂口明るく冴える。
- 帽子Boushi
- 焼き深く、乱れ込んで小丸。焼き深く、乱れ込んで小丸。
- 茎Nakago
- 生ぶ、先刃上り栗尻、鑢目筋違化粧、目釘孔一。生ぶ、先刃上り栗尻、鑢目筋違化粧、目釘孔一。
- ハバキHabaki
- 金着一重。金着一重。
- 説明Drscription
- 水心子正秀は、寛延三年羽州上杉領で生まれ、名を川部儀八郎といい、初め武州下原吉英に師事し宅英と銘する。安永三年山形秋元家の藩工となり、川部儀八郎正秀と改め、水心子と号した。作刀は安永から文政まで50年ほどに及び、初期の天明から文化までは大阪新刀を理想として助広風の濤欄乱あるいは真改風の直刃調の刃を焼き、晩年には、復古論を唱え、復古刀の実践者として、相州・備前・美濃の各伝を試みているが、初期の大阪新刀を理想として作刀したものに優作を見る。文政八年七十六歳で没。特筆されるのは、その技術を十数冊の本にして公開したことで、門弟も直胤を初めとして百余人を数える。この刀は、文化四年正秀58歳の作で、長谷部風の華やかな皆焼となり、沸匂深く、大小の沸がキラキラと美しく輝き、金筋砂流し頻りに掛り、地刃明るく冴え渡る最高傑作である。水心子正秀は、寛延三年羽州上杉領で生まれ、名を川部儀八郎といい、初め武州下原吉英に師事し宅英と銘する。安永三年山形秋元家の藩工となり、川部儀八郎正秀と改め、水心子と号した。作刀は安永から文政まで50年ほどに及び、初期の天明から文化までは大阪新刀を理想として助広風の濤欄乱あるいは真改風の直刃調の刃を焼き、晩年には、復古論を唱え、復古刀の実践者として、相州・備前・美濃の各伝を試みているが、初期の大阪新刀を理想として作刀したものに優作を見る。文政八年七十六歳で没。特筆されるのは、その技術を十数冊の本にして公開したことで、門弟も直胤を初めとして百余人を数える。この刀は、文化四年正秀58歳の作で、長谷部風の華やかな皆焼となり、沸匂深く、大小の沸がキラキラと美しく輝き、金筋砂流し頻りに掛り、地刃明るく冴え渡る最高傑作である。
