特別保存刀剣 

真景 刀

No.885178

真景 則重門 江兄弟弟子 南北朝貞治頃 松皮風の肌に華やかに乱れ金筋幾重にも掛かる傑作 二尺三寸
¥1,350,000(税込)
極め 真景
登録証 福島県 昭和 57 年 2 月 25 日
寸法 刃長 69.6 cm (二尺三寸)・ 1.5 cm ・ 3.0 cm ・ 2.0 cm ・ 3.4 cm ・ 18.5 cm
0.72 cm ・ 0.75 cm ・ 0.50 cm
743 g
越中 時代 南北朝時代
姿 鎬造、庵棟、身幅広く、反りやや深く、腰反りつき、中鋒僅かに延びる。
板目肌に、流れ肌交じり、肌立ち、映りたつ。
刃文 浅いのたれ調に、小乱れ・丁子など交じり、湯走り・飛び焼き頻りに掛り、足・葉頻りに入り、小沸深く付き、金筋幾重にも頻りに掛り、匂深く、匂口明るい。
帽子 乱れ込んで焼きつめごころ。
大磨上、先切、鑢目切、目釘孔二。
ハバキ 赤銅着一重。
説明

越中則重は、越中国婦負郡呉服の住で、江義弘の父と伝える。『古今銘尽』など江戸期の刀剣書は正宗十哲の一人として挙げているが、年紀に正和・元応等が見られることなどから、新藤五国光門で、正宗の兄弟子にあたるようである。作風は正宗に類似するが、鍛肌に特色があり、大板目が肌立ち地景が太く頻りに入り、渦巻き状を見せるなど、いわゆる「松皮肌」と呼称される同工独特の肌合を呈する。真景は、則重の弟子と伝え、南北朝貞治頃に活躍している。この刀は、身幅広く、反りやや浅く、腰反り付き、中鋒となる鎌倉末期から南北朝にかけての体配で、地景よく入り、肌立ち、映り立つ、松皮風の地鉄に、のたれに、小乱れ・丁子刃など交え、飛び焼きや、足・葉頻りに入り、華やかに乱れ、小沸深く付き、金筋幾重にも頻りに掛るなど刃中よく働き、匂深く、匂口明るく、覇気溢れ、則重と見える出来となる。特別保存は、真景の極めとなっているが、則重に極め替えが期待できる傑作である。

真景 刀 特別保存刀剣
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